2008年2月23日土曜日

「玉造」開発の鋼材切断システム 九州の企業が導入 安全性注目

鋼材加工メーカーの玉造(たまつくり)(札幌、西村孝治社長)が開発した工場システムをこのほど九州の同業、自見産業(北九州市)が導入した。北海道発の生産技術が、ものづくり先進地で採用されるのは珍しい。
 システムの名称は「ロスナイ・ファクトリー・システム(LFS)」。玉造の主力製品である、建物の骨組みをつなぐプレートを製造するためのシステムで、青木重二副社長が考案、東京の機械メーカーと共同で昨年、特許を取得した。
 プレートの素材である鋼材を効率よく切断するため、ターンテーブルの周囲に六台の溶断機(切断機)を配置。ターンテーブルにコンベヤーで鋼材を送り込んだ後、テーブルを回転させて、空いた溶断機で次々と鋼材を切断していく。
 工場内で複数のクレーンを使用し、鋼材を運搬していた従来の生産ラインに比べ、切断のスピードが大幅にアップ。クレーンの数も大幅に減り、従業員の安全性が向上した。
 また小型カメラによる画像処理システムを導入し、鋼材を無駄なく切断できるようにした。この結果、二○○二年に稼働した主力の恵庭工場では、鉄スクラップの発生率が17%から14%へ改善した。
 自見産業は設備の老朽化に伴い、LFSを昨年十二月に導入した。玉造に特許使用料や技術指導料を支払うが、それでも「鋼材が高騰しているので、歩留まり率が上がるのは助かる」(総務部)と利点を強調する。
 これまでに海外を含む二百二十社・団体の三百人が、玉造のLFSを視察している。オランダの中堅メーカーも導入に前向きだという。西村社長は「このシステムの導入で、少量多品種に短納期で対応するという課題が克服できた」と話している。

(北海道新聞より引用)

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